山手学院中学校・高等学校

山手学院中学校・高等学校

学院紹介

理事長挨拶

松信 裕

理事長

松信 裕Hiroshi Matsunobu

横浜の書店、有隣堂創業者松信大助の孫にあたる。
山手学院創設者である江守節子、松信幹男の志を継ぎ令和5年より理事長を務める。
現株式会社有隣堂代表取締役会長。

いま私たちの世界は大きな変革の時を迎えています。地球規模では温暖化による気候変動や民主主義国と権威主義国の対立、そしてAI等のデジタル技術の発達は人間の仕事を奪ったり、世界の変化を先取りするなど数え上げればきりがありません。

JAXA(ジャクサ)で働いていたロケットやロボットの研究をしているある学者は、数百年後には現在の人類はロボットと結合し「ヒューロ」という新しい生き物が生まれるとまで言っています。

大風呂敷を広げたような書き出しですが、このような時代に山手学院は何が出来るのか。このような時代に山手生はどう生き抜いていくのか。私のような年長者には難しい事の連続ですが、中学校・高等学校の皆さんには変化を先取りして生き抜いていく力を身に着けていただきたい。私たちはそのお手伝いをしたいと切に願っています。

1966年この学校が誕生した時、創立者はここまでの変化を想像していたかどうかは分かりませんが、生徒たちの将来に大きな可能性の夢を描いていました。

そのために世界の人たちとコミュニケートする力を着け、自身のやりたいこと・目標を限りなく応援していこうと思っていました。

その創立者の思いは代々受け継がれ、ますます深みを増してきています。数々の国際交流の実施や進学率の向上など、その後の山手学院の生徒たちと先生方の努力が実り、立派な60周年を迎えようとしています。山手学院は自由と規律、学業向上と自己実現、そして世界と渡り合える能力の開発、バランスと進歩を大切にします。

日本の国力が落ちてきていると言われています。大学生を中心に留学の希望者が減り、論文の提出数も減り、英語力も国別では下位に位置し、技能オリンピックでも過去の1位が続いた時代から10位まで落ちてきています。どうかこの傾向を山手生に打ち破ってほしいと願っています。

学校長あいさつ

時乗 洋昭<

学校長

時乗 洋昭Hiroaki Tokinori

生徒・受験生諸君へ

2050年、諸君が社会の中核として活躍している時期である。そのとき、きみは何をしているのであろうか。30年先の自身の様子を、少し想像してほしい。

人工知能(AI)の研究者であるレイ・カーツワイル博士は、遅くとも2045年までには人間とAIの能力が逆転するSingularity(技術特異点)に到達するであろうと予測している。一方で、国立情報学研究所の新井紀子教授(『AI vs.教科書が読めない子どもたち』の著者)は、Singularityは来ないであろうと言っている。どちらが正しいのか、時期が来れば明らかになるが、ひょっとするとどちらも間違っているかもしれない。

しかし、いずれにしても、第4次産業革命などと言われているように、現在AIに代表されるデジタル革命は急速に世界に広まり、我々の生活に浸透している。デジタル革命の他にも、急速に進行している超高齢化と少子化、そしてグローバル化など、我々のこれまでの経験値や成功体験では処理できないような状況が進行しており、この状況への対応策の「正解」を誰も知らない。そもそも「正解」などありはしない。

そのような誰も予測のつかない社会を、諸君は切り開いていかなければならない。「世界をどうしたいのか」と問われれば、何と答えるだろうか。この問いへの答えが、諸君の30年後を決める。

山手学院での学びを通してこの問いへの答えを見つけ、リーダーとして、将来、世界のどこかで大きく羽ばたいていってほしい。

保護者の皆様へ

30年後をお子様が逞しく生き抜いていくためには、教育(学校)の在り方も大きく変わらなければなりません。
当然、高校卒業後の進路実現が大切なことは言うに及びません。しかし、それだけでは不十分です。大学入試も大きく変わろうとしている中で、従来のように「正解」を求めるテクニックやGoogleで検索すればすぐにわかるような知識だけを身につけさせるような教育は、もはや通用しなくなっています。今、どこに目線を置いて教育活動を行っているのか(数年先なのか30年先なのか)が、学校に問われています。

山手学院では、他に先駆けて海外に生徒を派遣するなど、常に30年先に目線を置いた教育を展開して参りました。これからも、第4次産業革命の先に来る時代を見据えながら、AIやICT技術を教育に積極的に取り入れることで、生徒一人一人に最適な教育環境(個別最適化された教育環境)を提供し、プロジェクト学習などによる探究活動を通して「正解」のない課題に挑む能力、失敗を恐れないチャレンジ力を育て、生徒の持つ可能性を大きく広げて参ります。

三本の柱

建学の精神を実現するために本校では「三本の柱」を教育方針に定めています。
三つの柱の中心にある自由とは、自らに誇りを持つとともに、他者の誇りと他者の自由を尊重する姿勢の上に成り立つ自由。
すなわち「Wise Freedom」です。

三本の柱

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