入試情報

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2017年度 山手学院中学校入学試験 出題傾向

国語

 全日程において試験時間50分間100点満点の試験です。全日程ほぼ同じ難易度の試験を行う予定です。(平均点は例年60点程度です。)出題形式については全日程ではありませんが、本文の内容を理解した上で、更に考えを深める問題を出題します。それ以外の出題に大きな変更はありません。
 私たちは「問いを解くことによって本文の理解が深まること」を心がけて問題作成しています。日頃皆さんが接するものより難しい文章を出題することもありますが、そのような時は、ぜひ、問いそのものをヒントにして読み進めてみて下さい。

 大問は三つです。大問一は論説文、大問二は小説または随想などの文学的な文章、大問三は漢字の読み書きです。
 大問一、二は読解中心の問題です。
 大問一の論説文では、本文中のキーワードや指示語、接続詞に注意して、文章の論理的な流れを把握することが大切です。選択記号式の問題の中には長い選択肢もあります。長さに惑わされないようにしましょう。選択肢そのものを部分に分け、それぞれが本文内容と合っているか、または違っているかを明確にしながら答えていきましょう。
 大問二の文学的な文章では、背景や場面を的確に判断し、登場人物の心の動きをとらえることが大切です。比喩や情景描写は、人物の心情を反映していることも多いので、それらを読み取る力も大切です。論説文と同様に、本文中に根拠を求め、客観的に正解を読み取ることが必要です。設問を良く読み、自分の主観や感想を交えないように気をつけて下さい。記述問題の場合は特に、「何を」「どのように」答えるべきかの判断をしてから丁寧に答えて下さい。この時も、あくまで本文の内容にそって答えましょう。作品のメッセージや表現効果を確認する問題も良く出題されます。

 大問一、二では、言葉の意味や使い方、文法問題も出題します。勉強中に知った新しい言葉を確認し、熟語集、問題集などで演習しておきましょう。
 大問三は小学校で学習する範囲の漢字の読み書きを出題します。しっかりとした形を心がけ、とめ、はね、はらいなども丁寧に書きましょう。人に読んでもらう字を書くのだ、ということを考えて、採点者に伝わるように書いて下さい。


算数

 来年度も今年度入試と同様の出題形式です。
 全部で20問、一問5点で100点満点です。解答欄には単位がすでに記載されているので、答えのみを書けば良いようになっています。したがって部分点はありません。
 また、はっきりと分かる数字を書いてください。例えば、0と6や4と9は見間違いやすいので、丁寧に書くよう心掛けてください。分数で答える場合は帯分数でも仮分数でもかまいませんが、約分をきちんとしてください。円周率は3.14での計算となります。
 1は計算が2題です。多少複雑なものもありますが、ゆっくりとあわてずに解くようにしましょう。
 2は空所補充の小問が3題で、さまざまな分野からの出題となります。
 3~7は文章題です。ここでの配点が全体の約7割を占めますので、きちんと準備をしておく必要があるでしょう。いずれも小問3題です。もし途中でつまってしまったら次の問題に進み、あとで時間が余ったら解き直すのも一つの手かもしれません。解きやすいものから難しいものへと配置していますが、自分の得意分野から挑戦するのがよいでしょう。文章題は、小学校で学習する各単元から広く出題されるので、偏りのない学習を心掛けてください。例年よく出題されている分野は「速さ」「数の規則性」「場合の数」「図形」です。
 問題の出題傾向をつかむためにも、過去問を少なくとも2年分は学習するとよいでしょう。難易度は、基本・標準レベルの問題を多く出題する予定です。市販されている標準的な問題集に取り組むことで十分な対策となるでしょう。


社会

 例年通り、地理・歴史・公民の3つの分野から出題されます。難易度や形式にも大きな変更はありません。各分野ともに、苦手なところをつくらないように、基礎的な知識をしっかり定着させながら学習を進めることが大切です。
 地理分野では、表やグラフ、統計を使用した問題を出題しています。はじめて目にするものであったとしても、慌てずに落ち着いて正確に読み取れるように問題を解いてください。
 歴史分野では、原因と結果、起こったできごとの前後関係を意識して勉強すると良いでしょう。資料を使った問題はもちろん、歴史的な内容に対する正しい理解がなされているかどうかを確認するため、正誤問題を出題することもありますので、山手学院の過去問を参考に対策を進めておいてください。
 公民分野では、時事問題が出題されます。今年1年に起こったできごとをよく見返し、内容を整理しておきましょう。
 また、漢字指定の問題がたくさんあります。どの分野においても、教科書・参考書にのっている語句、習った語句については練習して、正しい漢字で解答することが大切です。


理科

 理科の勉強において、知識や計算力はとても大切です。それらは、身の回りの自然や現象、生き物などの観察から来ています。自然界に目を向け、見て感じること、1つの現象に疑問を持つことはとても大切です。山手学院の理科ではそのことを重視しています。また、それが入試問題として出題されます。身近な自然現象が、これまでの学習内容とどのように結びつくのか。そのような視点で勉強をしてください。
 問題の構成は昨年度と同様です。試験時間は40分間、生物・地学・化学・物理の各分野1問ずつ、計4問です。各分野、約20点の80点満点となります。各分野をバランスよく勉強しておくとよいでしょう。各問ともに基本問題から始まるようにつくられています。知識を問う問題および計算力を問う問題は頻出問題も出題されますので、確実に得点してください。
 また、図や表を読み取り、考察力を問う問題も出題されます。暗記だけではなく、応用力が試される問題です。過去問に類似する問題が出題されることもあるため、ぜひ解いておくことをお勧めします。考察力を問う問題では、自分が実験や観察をしているつもりになって解いてみましょう。出題者の意図を読み取り、問題の中にあるヒントを見逃さないようにしてください。一見、初めて見るような問題でも、よく読むと教科書の基本的な内容だったりします。考察問題の出来が合否を分ける可能性もありますので、最後まであきらめずに解きましょう。

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